限られた予算の中でコストを抑えるためのポイントを挙げてみました。
2階建てにする
~基礎、屋根の施工面積を抑える~
同じ床面積の場合、平屋建てより2階建ての方がコストを抑えられます。2階建て(総2階の場合)は平屋に比べ、基礎工事、屋根工事が半分の面積で済みます。
シンプルな建物形状にする
~外壁の凸凹の形はなるべく避ける~
建物の平面形状はシンプルな程、コストがかかりません。同じ床面積でも、建物の形状が凸凹とシンプルな形では、外壁の施工面積が違います。
シンプルな屋根形状にする
~屋根勾配もゆるくする~
建物の屋根形状はいろいろな種類があります。その中でも、切妻屋根や片流れ屋根はシンプルで複雑ではないため、他の屋根形状より材料費・施工費が安くなります。勾配がきつい屋根は、外壁の面積が増え、屋根下地材もかかりお金がかかります。
建物の構造材を表しにする
~表しにして仕上材を減らす~
木造などは、柱、梁などボードなどで隠さず、表しにすることで仕上材が減らせます。木の質感・温もりが好きな方は、検討する価値があります。
ロフトを有効活用する
~倉庫、子供の遊び場にもなる~
小屋裏を有効活用できます。3階建てにするよりコストがかかりません。天井高さは1.4m以下、ロフトの床面積制限など法規制があります。
部屋の数を抑える
~建具、間仕切り壁などが少なくてすむ~
個々に区切られた部屋を少なくすることにより、建具や壁などが少なくて済みます。
水廻りをまとめる
~1、2階の水廻り位置も配慮する~
設備配管の施工長さが抑えられます。トイレ、浴室、洗面、キッチンなどを隣接させます。
仕上材の種類を少なくする
~工種を少なくし、手間を少なく~
仕上材の種類を少なくすれば、工種が少なくなり、職人の手間も少なくなります。例えば、天井、壁を同じ材にするなど。
インターネットで購入する
~ネットをうまく活用する~
例えば、IHヒーター、便器、水栓、照明器具、タイル、仕上材などをインターネットでお施主様が購入し、施工会社に取付てもらう取付代はかかりますが、安く済みます。ただ、お施主様の発注手間はかかります。
造り付け家具を少なくする
~置き家具などにして対応~
家具工事を少なくし、置き家具を考える。大工工事で可能なところは家具工事を減らし、大工工事にする。
建具を少なくする
~オープン収納にしてみる~
洗面カウンターの下、収納などは扉を付けず、オープンにして市販の突っ張り棒に布などを掛ける。
ランニングコストも考える
~トータルコストで検討する~
ランニングコストとは、住みはじめてから日々掛かるお金のことです。イニシャルコストとは、建物工事に初期投資するお金のことです。冷暖房が逃げないよう断熱対策をしっかりすることにより、高熱費が抑えられます。オール電化は深夜電力を利用し、ランニングコストが抑えられます。イニシャルコストを下げることに目がいってしまいますが、トータルで考えることも必要ではないかと感じます。
廊下を無くす
~廊下を部屋に取り込む~
玄関から廊下を通って各部屋に行く間取りをよく見かけます。廊下のスペースを共有部分に取り込めば、その分部屋が広くなります。必要なければ、廊下は無くすことも考えられます。
専用階段室はつくらない
~階段を部屋に取り入れる~
階段を「吹き抜けリビングルーム」など共有スペースに取り入れる。階段室の壁、天井など施工面積を減らすことができます。
自分でやる
~DIY~
例えば、ウッドデッキ材の塗装など、自分でもできそうなことは自分でやってみてはいかがでしょうか。家づくりに参加でき、愛着もでてきて思い出にもなります。
規格サイズにする
~特注品を少なくする~
例えば、サッシなどはメーカーの規格サイズを使用した方が安くなります。特注品は一般品より割高になるため、なるべく規格品を上手に使うことです。